例によってボイプラは見逃し配信派なのでEP7はまだ全然手をつけてないんです。
↓皆がEP7をリアタイしている時に、時間に追われながらぎりぎりEP6を見終わったぞ!
慌ててupしたため色々と書き間違えており、リライトしまくり。このブログではよくあること。
で、ツイッターを見ていたらFeel Specialで滅茶苦茶荒れてるじゃないですか。
色々見てたんですけど「チャ・ウンギがサビを全部歌ってて、本家でも全部歌わないのに」と誰かが書いていて、あっそうなんだと思って、本家を見に行った。
とりあえずYouTubeで検索して、ライブ動画の中で一番上に出てきたこれを。
TWICE知らん人間がこの動画を見た感想。
「ピンクの髪の人がいる。唯一彼女だけ顔を認識した」
「ダンスの揃い具合が凄い」
確かにサビは二人で担当してた。ピンクの髪の人ともう一人で。
で、本家を見た後にBoys Planetのステージを見たのですよ。
これねー・・・自分はいわばボイプラ本編を見ずに、ビハインドに何があったかを知らずに、まずステージ動画から入った立場になると思うんだけど。
やっぱりね、ジャン・シュアイボーとツァイ・ジンシンが目を引くんですよ。とにかく顔がいい。全体のステージが何でか華がなく、今一つまとまりを感じられず、華がないのは服のせいかなと思って見ていたんだけど。
何でイ・ドンゴンはボーカルの結構大事なところを任されてしまうんだろうな。しかも今回もやらかしてる。Aメロの歌い出し、大事なのに、最後音程が危うかった。そして、これでも前より良くなったと思ってしまう。
こんなことを言ってますけど、イ・ドンゴンは放送開始前のシグナルソングチッケムから見つけていて自分の韓国5Pickのうちの一人なんですよ。
チャ・ウンギ一人だけ声質が違う。これ、他の三人の誰かがサビを歌ってウンギがどこかでアクセント的なパート配分だったら、いいステージだったんじゃないのかなって、そんな感想になった。
で、その後にビハインドを見るじゃないですか。
あちゃー・・・
あのステージリハーサルから、ここまでよく持ち直したな。シュアイボーもジンシンも本番に強いタイプなのかな。
自分も本番ステージを見て何となくまとまりがない気がしたんだけど、ソクフン先生ってお見通しなんだな。
「みんな、この歌詞がどういう意味か分かる?なんでみんな表情が違うの?練習してたら『まだまだだな』そんなことを悩んだりしないの?じゃあ、その時はどうする?『時がたてば解決だろう』で終わり?それともカメラが全部じゃなくて一部だけを流すから放っておくの?それで終わり?全世界から見られてるんだよ」
(全部書き起こしてから、ちょっと削った)
で、この波乱含みのビハインドを見てから、もう一度Feel Specialを見ると・・・
これはもう、チャ・ウンギの物語だよね。ウンギがBoys Planetに挑む気持ちと、Feel Specialの歌詞が何重にも重なる。
ステージで映えるシュアイボーとジンシンの美貌の裏に、直前までお見せできるステージをやれるんだろうかと、こんなにグループの皆があがいている姿があるなんて思いもしない。
「サビは他の人が歌ったらもっとよかったかも」と最初ステージ動画だけを見た自分は思ったけれど、皆がサビを歌いたがらず(本編EP6参照)、結局はウンギがサビを引き受けたこともステージを見ただけでは分からない。
そしてこのFeel Specialは、今世界中から叩かれまくられているであろうジャン・シュアイボーの物語でもあって。
Boys PlanetでのFeel Specialカバーには、日本語ver.の歌詞の方がぴったりくる。
Feel Special (Japanese Version) - YouTube
世界が 私 倒しても
痛い言葉 胸 刺しても
君がいれば笑う
That's What You Do
意味のない存在でも
消えそうな存在でも
君の声がすれば
I Feel Loved,I Feel So Special
消えてしまいそうに自信を無くしていても、ステージに立ち、前を見据えて、目の前に広がる世界と立ち向かえる。君がいるから。
この時、Feel Specialで歌われている「君」は、やっぱり「ファン」のことなんだろうな。
それで、本家のTWICEは実にきらびやかな衣装でこの歌を歌うんだけど、TWICEのライブ動画とBoys Planetのステージを見比べているうちに「あ、これはコンセプトが違うんだ」と思った。
TWICEのFeel Specialは、君が特別だと思ってくれたからキラキラしたステージに立てている曲。
Boys PlanetのFeel Specialはどちらかというと、最初の歌詞
ひとりぼっち 感じる日
どこにも居場所がないみたいで
下向いちゃう日
の方に力点が置かれていて、だから最初は4人が俯いて座っているところから始まるし、Specialに思ってもらいたい、そしてステージに立ちたいという曲、だよね・・・
愛おしいなぁ、不出来なところが一層愛おしい。
このステージ、サバ番のステージの中ではプエクのバーコードと同じくらい自分は愛おしい。上手くできたら伝説になったのに。
以下、ネットでの反応を見た感想。
このFeel Specialに堪りかねて、アイコンも決めずに愚痴アカウントを開設したっぽいツイッターを見たんだけど、
自分は部外者だけど、ウンギのファンの貴方はこの事に言う権利があるよ!堂々と怒っていいよ!!
そしてネットでの反応を見た時には、ウンギでもシュアイボーでもなくFeel Specialで検索した時が一番公平感があった。Feel Specialがどんな曲かを知っていて、その上でこのステージをどう思ったかを呟いてるツイートが多い。シュアイボーがどうこう言うよりも、ウンギとこの曲を重ねて泣けると言っているツイートがとにかく多い。
その上で。自分が一番頷けたのが、このツイート。
ウンギ姉さんがチーム内1位じゃないの謎でしかない。現場と放送ではステージの見え方が違ってしまうこともあるかもしれないが、それでもfeel specialは間違ってもノリノリで投げキスをするような曲ではないんですよ…
— しゃろん (@op10_4) 2023年3月17日
シュアイボーがウンギには分からない中国語で陰口を言ってたところがとにかく叩かれていたけれど(ビハインドでは2:30~ぐらいから)、自分がより印象深かったのはむしろその後。2:47~ぐらいから。
ウンギ「全体的な曲の雰囲気はこんな感じだよ。寂しいし、周りに誰もいないし、自分は何でもない。後半にいくにつれて特別な存在になる」
原曲の意図を汲んでステージで何を見せるかという、根幹にかかわる大事なことが話されている。なのにその後の三人の反応がない、インタビューでの補足ナレーションもない。
映されたことが全てというなら、片言の中国語でも英語でも図でも身振りででも、チャ・ウンギは伝えなきゃいけなかったし、
KG公平にと言うなら、G「Back Door」で「(ナ・カムデンは)理解できないようだ」と字幕を入れたように「(ジャン・シュアイボーは)理解できないようだ」と字幕を入れて然るべきとも。シュアイボーはカムデンのように聞き返してはいないんだけどね。
それがないから、映ってないところでは四人とも『本当』は曲を理解しグループで意思疎通を図ろうとしていただろうと思うしかない。G「Back Door」での『本当』を推し量ろうとしたように。
何だかまとまりのないステージだなと自分が漠然と思ったこと。そしてソクフン先生の言葉。「みんな、この歌詞がどういう意味か分かる?なんでみんな表情が違うの?」
ソクフン先生はやっぱりお見通しなんだな。「解決策を提示してもそれで問題は解決する?」とも言ってる。
「解決策を提示しても=技術や心構えやヒントを教えること」はできても、グループで一致して実行することは彼らにしか出来ない。
そして自分は、K「Kill This Love」を見たから既に知っている。ジャン・シュアイボーが一番目を引いても、チャ・ウンギが一番多くパートをこなしても、一人だけがよくても、グループみんながよくないと勝てないと。
そしてもっと言えば、たとえ番組では勝てなくても、番組は終わっても、残された動画の再生数は積み重なっていくし、見た人の心には残ってく。
全部は映っていないはずのステージ動画を見て、予備知識が殆どなかった素人の自分が何となく「華がない」と思ったことが曲の解釈に由縁するものだったこと、「イマイチまとまりがない」と思ったことがやっぱり曲の解釈違いがあったんじゃないかなぁと、ビハインドを見て自分の感想が肯定された感じ。
このビハインドを流してくれたから、自分はFeel Specialの解像度が上がった。ということは、これは悪編ではなく良編だったのでは?
チャ・ウンギにもジャン・シュアイボーにもファンがいる。ツァイ・ジンシンにもイ・ドンゴンにも。
他の誰とも違うあなただから、あなたのことを好きなファンがいるんだよ。
どうか忘れないでいて、そのことを。
と、何だかいい感じのことを言って締めたんですけどね、Feel Specialのカバーといえば、本家JYP、Nizi Projectのカバーだよなーと思って見に行ったら、これが滅茶苦茶面白かった。
IRISチーム(マヤ、アカリ、ミイヒ、ユナ)。登場挨拶後の2:52~ぐらいからビハインド。
ボーカルトレーナーが「悲しそうに聞こえないように」「(この曲は)あたたかい曲でしょ。急にひとりぼっちのように感じて悲しいときに(私を)Specialにしてくれる素敵な人です。そういう曲でしょ。その感情を皆さんが曲に込めて歌わないと」と、まさに自分が知りたい解釈と意図するところを存分にビハインドで見せてくれて、もう大満足。
そして、この曲を作った本人であるJ.Y.Parkからのフィードバックがあるなんて贅沢すぎる。必見!
「各人自分自身が一番つらかった瞬間を考えながら、自分の実際の話のように歌うべきです。自分自身を歌詞の中の人になりきれますか?」
(ここをJ.Y.Parkが日本語で言っているのも胸にくるよなぁ。ボイプラを見た後だと余計に)
そしてこの後に、J.Y.Parkのセルフカバー動画が続くんですよー!PDいい仕事した。
実は自分、TWICE本家よりこっちのFeel Specialの方が好きなんだ。この話、ここでしています。
練習していて泣いちゃうんだよね・・・
ミイヒ「『Feel Special』の歌詞が今の私たちにすごい重なって」
マヤ「本当に今の私たちにピッタリなんじゃないかという曲で、私たちだからこそできる曲でもあると思うので。感情とか私たちの思いを、この歌とこの曲に乗せて、お伝えできたらいいなって思います」
(この程度の編集も出来んのかボイプラは)
というわけで、アイドルグループでのデビューを目指すオーディション番組という共通点があるBoys PlanetとNizi ProjectのFeel Specialカバー、見比べるのもおすすめです。
Nizi Projectの感想はここでちょっとだけ(実は最後まで見てない)