それでも自分は好きでいるということ

范范が去年のクリスマス前に出したバラードが好きで、繰り返し聴いている。

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英歌詞が多く、洋楽っぽいんだよな・・・

まごうことなきラブソングなんだけど、曲が出たタイミングもあってファンに宛てた曲のように聞こえてしまう。とくにここ"I will never ever let you down"

 

 

彼の恋愛ゴシップと未成年路上喫煙が記事になったのは晩秋の頃だった。

n-miharu.hatenablog.com

この時に彼のファンを辞めた人も少なくなかったのではないかと思う。

 

地道に小さなところで活動を続けていくのかなと思っていたので、彼が年越しの音楽イベントに出演すると知った時は驚いた。ライブの翌日まで残っていたアーカイブYouTubeで見た。ライブでは「My Way」「清醒之後」を披露。

 

范范はテレビやラジオに出て、宣伝さながら自分の曲も披露して、どんなツテかは分からないけれど中継動画があるようなフェスにも出演して。

大学祭のステージに立ったり、老人保健施設への慰問が記事になっていたりもしていた。やっぱり何かしらのツテがあるんだろうな。記事になるような。

だけど客がお金を出して見る有料ライブをまだしたことがないから、実際に彼のファンがどれぐらいいるのかは分からない。原子少年が終わり、ゴシップ記事もあり、どれぐらいファンが離れたのかも分からない。

 

 

 

自分には、今も自分一人で、ひっそりと好きでいるアーティストがたくさんいる。

彼ら自身が犯した罪のために、生きている間に表舞台に出て彼自身の好きな音楽で広く名声を得ることはもう難しいだろう。そんな彼らが作り出した音楽を、それでも今も、一人で好きでいる。

 

Derrick Mayの話。

n-miharu.hatenablog.com

高等ラッパー4 カン・ヒョン(Tendo)のこと。

n-miharu.hatenablog.com

VeinyflのDiamond、Diamond2、今もずっと大好きだな。

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尤も、彼だと特定されたゴシップ記事はないのだけれど。彼はもうずっと活動していない。サウンドクラウドにあった彼単独の音源は全部消されてしまった。

 

そして、原子少年の優勝者、天王星の小孩。

現在数多デビューして活躍している原子少年メンバーがいる中で、腫れ物のように彼のことは語られない。でも彼のことをきっと誰も忘れていない。

彼が表舞台に出てきて歓声を浴びて欲しいかといえば決してそうではないけれど、原子少年で見せた彼のカリスマ的な舞台とその存在感を、今でも忘れていない。

 

 

一人、誰とも語りあわずに好きでいるということ。

 

あなたは嫌いなままでいい。

あなたは自分を非難していい。倫理に欠けていると。

赦されなくてもいい。

たくさんの人に愛されるべきだとも、はなから思わない。

「これから」が望めなくてもいい。

逢えない彼らの全てを好きなわけじゃない。

けれどただ残されたものを、自分だけが好きでいる。

 

世界中のたくさんの人が知っているヒット曲でも、数百回しか聴かれていないサウンドクラウドの曲でも、自分が好きな曲という点では何の違いもない。自分の中では何の優劣もないんだ。

 

一人で、貴方のことを好きでいる - 音のきろく