范范のゴシップが記事になっていた。
熱愛疑惑と未成年路上喫煙。
(相手の女性って一般人だと思うのに、台湾のゴシップ紙は顔を隠したりしないんだな)
タンクトップ一枚の姿だから撮られたのは夏から秋と思うんだけど、記事になったのは清醒之後がリリースされてから少し後のことだった。
このことについて、自分の思うところをすぐに書かなかったのは色々と理由がある。まとまらなかったとかショックだったというのではなくて。
偶々ちょうど日本では羽生結弦のスピード離婚が話題になっていて、自分は別に知りたくもなかったのに誰かがツイートした記事をうっかり見てしまい「可哀想」「マスコミがひどい」という個人の感想がバンバン流れてきた。
「ほら、そういうふうに話題にするから、需要があると思って記事にするんだよ」、うんざりした。
范范の今の曲もダンスも知らないけれど、原子少年に出ていた時の彼を知っている人がイナゴのように群がって話題にするのも目に見えていた。自分だって曲は知らないけれど「ああ死んだんだ」「ああ解散したんだ」というニュースを耳に留めることはよくある。
でも一番の理由は「自分はこのことを語れるところにいない」ということだった。
范范が傷ついていても、自分は癒すことも慰めることも出来ない。
范范が道から外れても、諭すことも正すことも出来ない。
自分が范范にできることは何もない。
And I can't fix you
And I can't change you
本当に何度も書いているけれど、范范に関してはAly & Fila ft. Plumb「Somebody Loves You」の歌詞のとおりなんだ。
この歌の歌詞は
But I can love you
Just the way you are
Just the way you are
と続くのだけれど。
愛とまではいわない。でも、それでも、ステージから降りた後の貴方の幸せを願っている。無責任に。
どれぐらい無責任にかというと「あなたのことを応援しています」というくらいには、だ。
応援ということがどれぐらい無責任にかといえば、とあるマラソン大会の沿道に選手を見に行って、たかだか数秒であっという間に走り去っていく、二度と会うこともなければ名前も知らないランナーをその一瞬だけ応援するくらいに、それぐらいに無責任に、だ。
范范との接点は何もない。仮に彼が日本に来てライブをしたとしても、今は多分ライブに行かないと思う。
別に范范に限らず他のアーティストのライブやフェスでも、コロナ禍以後ライブや旅行に行くことに自分のベクトルが向いていないのをヒシヒシと感じる(ライブ代やホテル代が凄く高くなったというのもある)
現在、公に発表されている范范のオリジナル曲は三曲ある。
最も早く発表された名刺代わりのEDM曲「My Way」
心の傷と心情を切々と歌ったミディアムバラード「
そして未だリリースされておらず、自分は中国語が分からないので歌詞の全貌は未だ分からないながらも、曲調は一番好きな曲「Crazay」
彼が見せたいと思っているパフォーマンス以外のこと、例えばただ人柄がいいみたいなだけのことで推したくないんだよな、何となく。それじゃホストと一緒じゃないかって。
彼のエモーションがのったパフォーマンスを好きになったんだ。汗だくになって最後まで踊り通したカバーダンス。すべてはここから始まった。
結局、この時も今も、范范のことは見えていることしか知らない。図らずも見せてしまったことは知らないや。