TIOTのことをずっと好きでいられたらいいなぁ

だから軽々しく、すぐ「降りる」とか言うなよ。

 

 

このブログは「推しをダシにして、推しとは一ミリも関係のない話をするブログ」なので、タイトルにTIOTと入っていますが今から全然関係のない話を長々とします。

 

J.Y.Parkのファンミーティング動画が素敵だったんだ。

youtu.be

横浜アリーナを一人で埋めることが出来るくらいの人がファンミーティングなんてするんだ。ライブハウスいいなぁ。これ、どれぐらいのプラチナチケットだったんだろ。

 

降ろした髪、ノーメーク、スウェットシャツ、クロックスっぽい靴といった、完全オフセットスタイルのJ.Y.Parkのリハーサル風景から動画は始まります。

てきぱきとサウンドチェックの指示を出す姿は長年のプロそのものなんだけど、ほの暗いステージで素顔でピアノを弾く姿は50代のおじさんというよりは、なんかもう老け込んだおじいさんで。

それがステージライトに照らされ、髪を上げメイクをし、キラキラしたステージ衣装を着て歌う姿は、一転してイキイキとこの上ないいい表情をしていて。

うっとりと遠くを見やる姿。嬉しそうに客席のファンを見渡している。

 

自分は貧乏性なのでライブに行くと一曲でも多く曲を聴きたいと思ってしまう性質なんだけど、この動画を見てファンミーティングって素敵な文化だなと思った。

洋楽アーティストのミート&グリートだと、通常は高額なチケットを買った数人のファンがバックステージで話ができるぐらいのイメージで。

それがK-POPのファンミーティングだと、小さな会場だとしても遥かに多い人数がパフォーマンスのみならずアーティストの人となりを知ることが出来る。

 

 

この動画が興味深かったのは、多分J.Y.Parkが「僕のことを知って欲しい」だけではなくて「僕のことを好きなファンは一体どんな人なんだろう」と知りたかったことが伺えること。

 

「今からファンミーティングを始めます」と、トークコーナーが始まるのは6:10ぐらいから。

定番の質問コーナーの後が面白かった。

30年前にJ.Y.Parkから貰ったファンレターをずっと持っていたファン。

J.Y.Park「昔もらったファンレターに対して返事を出さないことがとても申し訳なかったんですね。だから心を決めて必死で書いたものの、3000通であきらめました」

「読まずに返事を送ったと思われるかもしれないから、読んだ証拠を見せたくて(内容について)1行でもいいから書いたんです」

30年前に送った手紙を自ら読むJ.Y.Parkを、感極まる表情で見つめるファン。

このファンレターや足を運んだ公演チケットの半券をスクラップブックにまとめたグッズなどが紹介されていました。

 

続いてのコーナーは

笑顔一発ガッツポーズww

このコーナーを絶対にやりたかったんですと。

「ファンのみなさんが歌って踊る姿を見るのが好きなんです」

音楽が好き。自身プレイヤーとしてステージに立つのが好きというだけではなく、人が歌って踊るのを見るのが好き。この人が、あれだけオーディション番組で審査員をつとめているそのバイタリティと興味の源泉を見た気がしましたね。

ファンのダンスに手を叩いて大笑いするJ.Y.Parkや、一緒にあのHype Boyのダンスを踊ったり、デビュー曲から最新曲Changed Manのダンスメドレーを披露するファンもいたり。

 

続いては

J.Y.Parkの昔の映像、ファンと一緒に写った数々の写真、彼のコンサートを見に行った時のファンの写真のスライドにあわせて、ファンからJ.Y.Parkに歌が贈られます。そして歌い終わった後にメッセージが。

「こんなことはないでしょうが、還暦コンサートにお客さんが来なくても私たちは一緒にいると約束します」

何という信頼。そしてこのファンミーティングが素晴らしかったのは、この心の通わせあいに、歌には歌で返すところ。

ライブが始まる前に、歌に入れてもらいたい歌詞をファンに募っていました。

MC「ここで言葉を選んでファンのための曲を作ります」

即興で作った曲「Still You」は10:40~ぐらいから。

こぅ、J.Y.Parkの手癖メロウバラードの趣きはあるのですがwでもよさげな曲なんですよ。息を吐くようにいい曲作るな。

自分の子供のために作った曲を公式チャンネルで公開しているぐらいなので*1、この曲もないかなと検索したんですけど。SMAP「Still U」*2じゃなくてだなwライブ物販で売ったりしなかったんですかねコールドプレイみたいに。

 

 

 

 

何十年もずっと活動してきたアーティストと、何十年も並走して応援してきたファンの間にしか流れない空気がある。

n-miharu.hatenablog.com

たとえ容姿や声量が衰えても、大ベテランにしかできない多幸感の集大成のようなライブがある。

n-miharu.hatenablog.com

 

TIOTの未来はまだ何も分からないけれど。

彼らが解散する日も、アイドルでなくなる日も、今はまだ何も想像も出来ないけれど。

TIOTのことをずっと好きでいられたらいいなぁと思ったんだ。

今日はそんな話。