ニワカが語るMetallicaの思い出

このブログはリンクフリーなのですが、殊更に宣伝しているわけでもないのです。

それなのにどこから見つけてくるのか分からないけれど、このブログを見つけてくれてリンクを貼って紹介してくれる人がいて、本当に有り難いです。

自分、好きなものも多いけれど、嫌いなものも多いからさ。

「それって他sageじゃん」と言われると返す言葉もないんだ。

 

(ブログアクセスアップ術!などという記事を読むと「ブログに記事をupしたらツイッターも連動させましょう」と書いてあったりするんだけど

嫌らしいじゃん何か・・・書きたいことはブログだけでいっぱいいっぱいなのに、ブログ更新告知だけを載せるツイッターってさ)

 

人に絡んでいかない、人と仲良くしていないのは、このブログに何でもかんでもすぐYouTubeの動画リンクを貼るからです。YouTubeになかったらニコニコ動画に探しにいく。

「違法アップロードの動画を紹介するの?」と言われたら、それも返す言葉はないんだ。

 

自分のブログの駄文なんかを読むよりも、実際に動画を見て聴くのが一番その曲の良さが伝わると思っている(しかし、動画を貼っても見ない人が多いんだろうなとも思っている)

まず知ってもらわないと、好きになるという土俵にも立てない。

知らないものを買ったりしない。好きじゃないものを買ったりしない。

そして自分が好きになるきっかけは公式の動画とは限らない。

違法なのも分かってる、ブートなのも分かってる。でも自分が聴いて、実際にそこから購買に一番つながった動画は、ライブ動画。

 

そしていいなと思っても、そこから実際に買うまでに何年もかかることもある。

自分はサブスクには未だに加入していない。たくさんの曲を聴くよりも好きな曲を何度も聴くので。

そんな自分が最近やっと買った曲。何度も聴いてから、手元に置いておきたいと思った曲。

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公式にも正規の音源が上がっているけれど、ライブ動画の方が何倍も伝わってくる。公式音源を聴いただけだったら、きっと自分はこの曲を買わなかったと思う。

東北新幹線はチヒロちゃんを乗せて - YouTube

 

 

前から、Metallicaの話をしたいと思っていたんだ。

自分がMetallicaを知ったのはMTVで放送していたライブ動画を見て。ある昼下がりに家でテレビをつけていたら、誰かのどこかのライブを放送していた。「何だ、この黒づくめのパワフルでかっこいいおじさん達は!!」とびっくりしたんだ。

この時見たライブ映像は2008年のRock am Ringだったと、かなり後になって知った。

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Metallicaの好きな曲、超有名曲もアゲ曲にもたくさんあって、Enter SandmanもMaster of PappetsもSeek & DestroyもRide the LightningもFade to Blackもなんちゃらホースメンも大好きだけど・・・とても書ききれない。

あー、でもこの曲はやっぱMCから丸々聴かないと!ノーーーーリモーーーーーース!!!!

 

番組表をネットで調べて「これがメタリカか!」とこの時知ったんだ。

そしてCD屋に行き、The Black Albumを買った。ブラック・アルバムがよかったので次にマスター・オブ・パペッツを買ったけれど、音があまり良くないなと思ってマスター・オブ・パペッツはブックオフに売った。

というにわかっぷりのまま、ご縁があったのでメタリカのライブを見に行った。

 

メタリカの単独ライブに来ている人は、サマソニに来ている人とは少し違う気がした。

色んな音楽を聴くわけではないけれど、メタリカの昔のアルバムから全部聴いているような人。メタリカのツアーデート一覧が背中に載っている色褪せたTシャツを着ている人もいた。

 

この話はもう時効かな?

自分はスタンド席にいたのだけれど、隣に座っていた人に話しかけられた。

「一人で来たんですか」「どんな曲を聴いてるんですか?」

他にはアジカンとか聴いてますというと、ちょっと笑われた。

アジカンから何でメタリカに?」と聴かれたから、MTVでRock am Ringのライブをたまたま見てと言ったら

「ああ、2006年のライブは凄かったね」と、その人は言った。

 

上で書いたとおり、自分がMTVで見たライブは2008年のもの。でもこの時はまだそのことを知らなかったので、曖昧に頷いていた。

メタリカの2006年のライブというのは、この後サマソニにも来た時のライブ。Master of Pappets全曲再現ライブ。

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(ごめん2008年の方が好きなのでwイントロのギターのタメ、ジェイムズの絶叫、そしてこのサムネ)

 

メタリカのライブはさすがだった。ムラがなかった。MTVで見たライブとそんなに変わらなかった。いい意味で。

彼らには世界中にたくさんの熱狂的なファンがいて、そういう詳しいコアなファンに向けて毎公演で少しずつセットを変えて、コアなファンが喜ぶ昔の曲もやったり、

自分みたいなにわかのファンでも絶対に聴きたい、多分一番有名な曲、エンター・サンドマンや「マスター!マスター!」と言いたいマスター・オブ・パペッツも絶対やってくれる。

ジェイムズは凄く分かりやすい英語で「今日ここにいるみんなが『メタリカファミリー』だ」と言った。

自分はブラック・アルバム一枚しか持っていないけれど、そんな自分でも今日だけはメタリカファミリーなのかなぁ、と何だかホコホコした気持ちになってホテルに帰った。

(ちなみにブラック・アルバムで一番好きな曲はEnter Sandman・・・ではなく、日本盤の一番最後に入っているSo Whatです。邪道w)

 

この分かりやすい英語でメタリカファミリーと言ってくれるのは、多分お約束の一つで、どこでも、そして今でも言ってくれているのかな。

メタリカ公式にupされている2019年のモスクワ公演。

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世界中を回って数多く公演をこなす彼らの、どこでも決まったやり取りでも、自分にとっては大切なこと。

だって、この時のライブが、自分にとってメタリカを見た最初で最後のライブになりそうだから。

その後一度だけ、サマソニメタリカは来たんだけど、チケット売り切れだったんだよな・・・

いやもっと早く買えばよかったんだけど、酷暑のサマソニに行くのは覚悟がいるんだ。幾らなんでもそろそろチケットを買ってホテルもとらないと、と買う決心がついたサマソニの二週間前ぐらいにチケットが売り切れたんだ。

 

コロナが明けて海外アーティストの来日ラッシュと言われているのだけれど、そんな中でメタリカの来日は「ない」と伊藤正則さんが断言していて。伊藤さんが言うなら、そうなんだろうな・・・

 

 

メタリカ公式にはLive Metallicaというコンテンツがある。

www.livemetallica.com

彼らの公演の音源が公式で買えるという画期的なもの。カタログ一覧のリンクを貼った。見てよこの膨大な音源を。2004年からある。

普通はブートで流出して売られる音源を、公式で管理して、公式が売ってくれる。

ナップスターと争ったメタリカがこの境地に至ったというのが感慨深い。

そしてこの膨大な音源を見ると、正直「これはオタクしか買わんわな」とも思う。

(By Request Tourって2014年だったんだ。この時のツアー音源はちょっと気になるな)

 

 

うろ覚えで記事を探し出せなかったのだけれど、確か数年前ぐらいに、メタリカのコアなファンが「メタリカのそんな曲も知らないの?」とニワカを笑った発言に「ニワカ大歓迎。誰でも最初はニワカだ」みたいなコメントをメタリカが寄せたというニュースを聞いた。

今もずっと、コアなファンにも、自分みたいなニワカにも優しい、そんなメタリカが大好きだ。

 

 

上で挙げたモスクワのライブ動画のコメントでも触れている人が多い、1991年のモスクワでのライブ。Ecstasy of Gold*1のSEからEnter Sandmanへ。

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モスクワっ子には多分特別な、伝説のライブだよね。

ソビエト連邦という国があって、共産主義という時代があって、東と西が分断されていた時代があって。

西側の自由と音楽を渇望する群衆が時代を動かし、突き倒したんだ。

その熱気と、きたる歴史が動く瞬間を予感させるライブ。

メタリカ公式、いい音で残してくれているな・・・

www.metallica.com

9/28にライブが行われて12/25にソビエト連邦はなくなった。このライブ動画はもう、第一級の歴史資料だと思う。

 

 

と、つらつらと書いてきたけれど、これらのことを殆ど全部違法アップロードの動画と音源で知って、結果アルバムを買ったり、ライブに行ったり、ということで。

まぁ、返す言葉は、何もない。

 

(ブラック・アルバムの次に自分が買うべきだったのは、マスター・オブ・パペッツではなく1stか2ndだったのかも)

*1:2023/7/4追記。こちらはハードスタイルのフェス、今年のDefqon.1のクロージングで流れるEcstasy of Gold。似合いすぎて笑う。エンニオ・モリコーネは偉大。

The Closing Ritual | Defqon.1 Weekend Festival 2023 - YouTube