川辺の東屋で向かいあって話す二人がドラマのワンシーンのように美しい。
高等2のレジェンドステージ「バーコード」はここから生まれた。
高等ラッパー2について自分が知っていたことはたった二つ。
優勝者キム・ハオン
キム・ハオン(HAON)とイ・ビョンジェ(Vinxen)のステージ「バーコード」
[ENG sub] schoolrapper2 [풀버전] 김하온&이병재 - 바코드(Prod.GroovyRoom) @2차팀대항전 full ver. 180330 EP.6 - YouTube
未だに語り継がれる高等2のNo1ステージといえばバーコードなんだけど、今日はそのステージの話はしない!
wikiあっさりしてるなー。
曲名とかさ、誰とコラボしたかとか、そこは書くべきじゃね?
第二次審査、チームメンバー決定戦「自分の話をする」
まずは、このミッションとビョンジェの自分語りがかっちりとハマった。
「あなたはどんな気持ちですか」
[ENG sub] schoolrapper2 [2회선공개/단독] 이병재 '그대들은 어떤 기분이신가요' @팀대표결정전 180302 EP.2 - YouTube
(ビョンジェがステージに立つ前に「お前はお前らしくやれ」と声をかけるハオン君;;)
で、これはウ・ウォンジェがフィーチャーしたロングバージョンの正規音源が出ているんだけど(YouTubeには公式ないんだな)
めっちゃいい。ウォンジェパートのリリックもいいし、リリック・声質・ラップ、二人の相性がいい。非公式ですがYouTubeでフルで上がっている音源が幾つかあるので、そちらを試聴して気に入ったら正規音源もぜひ。
そして第三次審査、高等ラッパー伝統のミッション、教科書ラップを経て
(初回審査と教科書ラップは割愛。速いビートにのせた速いラップもビョンジェは上手いんだけど、やっぱり高等2での彼は打ち付けるようなラップがイイ。聴き手は上手さに感動するんじゃなくて、やっぱり、その人らしさが現れたオリジナリティに魅かれたり感動したりするのだから。少なくとも自分はそう)
伝説のステージ「バーコード」のビハインド。これは本当に色々と泣ける。
ハオン君みたいな友達が欲しかった陰キャいるだろ、絶対;;;;
ビョンジェのラップに度々出てくる狭い地下室。
言わずにいられない、自分を(ラップで)表現せずにいられない、ビョンジェの表現者の業の深さと、臆さずに対等に音楽という共通点で話しかけていくハオン。
サバ番での友情やCPの醍醐味は好きな音楽がきっかけで仲良くなる、この一点に尽きる。
それで、このビハインドの冒頭で語られるビョンジェのミックステープ「屏風」というのは彼のサウンドクラウドにあって。
(ビハインドの冒頭、彼がパソコンで見ているのは自分のサウンドクラウドのサイトだな)
セミファイナル、動画でのタイトルは「탓」となっていますが(この「탓」、ニュアンスが難しい。理由だとこの言葉に入っているネガティブな意味が汲み取れない。英語字幕だと「BLAME」(非難、責任)と出てくる。個人的には「咎(とが)」とあてたい)
実際には、この「屏風」にも収録されている一曲目「늪(沼)」→「탓」と繋いでます。
で、ビョンジェとハオンは共にファイナルまで進むのですが、ファイナルを目前にして、再びビョンジェの地下室で話す二人のビハインド。
もうこれボロ泣きしたんだけど!!;;;;
弱冠10代の二人が語り合う幸福論。
ビョンジェ「売れても有名になっても『全然』変わらなかった」(この「全然」という言葉がファイナルの曲のタイトルになります)
ビョンジェ「有名になったからといって幸せになったわけじゃない」
ハオン「幸せは人それぞれ」
ビョンジェ「音楽に一生懸命取り組んでいる間は幸せだった。あんなに大変だったのに」
そんなビョンジェの、表現者としての業の深さと喜びと苦しみに対して「あなたが変わりたいなら、自分から学べばいい」と、ニュートラルにユーモアを交えて話すハオン君;;;;
もうこの二人が眩しくて眩しくて。
みっともなくあがいて苦しいと本人たちが思っている今こそが、自ずとは知らない、輝ける10代なんだと。
ショミドは誰でも何度でもエントリーできるけど、高等ラッパーは高校生しかエントリーできないんだよ!!そのへんMnet分かってる!?!?
世界的に成功した大リーガーだって、甲子園で優勝したかったんだよ!?
というわけで、韓国高校生ラッパーにとってのいわば甲子園、高等ラッパーの開催を永遠に待ってます。
ビョンジェのファイナルステージ。曲は「全然」。
息を詰めてステージを見つめる観客。フィーチャーは何とウ・ウォンジェ!
共鳴ってこういうことなんだなと感じたステージ。
そして、リアリティーショーの視聴者がすべからく心に刻むべき2:41の有名なパンチライン「人は不幸にも順位をつける」
このパート、ウ・ウォンジェがラップしてたのか!
高等2は前年2017年に行われたSMTM6と、翌年2019年に行われた高等3との交差点でもあって。
高等2の後、高等3にも出場したハ・ソノ(Sundy)がメンターのヘンジュに「SMTM6の時よりもずっと上手くなった」と褒められているシーンもあるし(SMTM6でのソノの動画、見つけられなかった)
SMTM6で鬱と薬の話を打ち付けるようなラップで語っていたウ・ウォンジェが
ウ・ウォンジェ一次審査
ウ・ウォンジェ二次審査 一分間ラップ
このウォンジェが、翌年の高等2でビンチェンと一緒にやるんだぜ・・・
そして高等2で自分の傷と痛みをむき出しにしたラップをしたビンチェンが、翌年の高等3で同じクルーのキム・ミンギュ(Young Kay、YK)とセミファイナルで共演。
喉を傷めて思うように声が出ないミンギュのセミファイナル。
終わった後で、ビンチェンがミンギュの頭をくしゃくしゃって強く撫でるんだよ・・・
これ、高等2を見た後のビンチェン側から見ても泣ける。
この他には、
高等3のファイナル、イ・ヨンジfeat.チャンモ、ウ・ウォンジェ「GO HIGH」で、チャンモのアゲアゲどキャッチーなヴァースと、割とマイペースなウ・ウォンジェパートとか
高等2も高等3も、ヘンジュ・ボイビチームは何で男子高生と引率の先生みたいになるんだwwとか
ガルプラでのウォンジェ先生素敵可愛かったとか
ウォンジェはミノイとお幸せに(ヤケクソ)とか、色々あるんですがww
何が言いたいかっていうと、SMTM11でラッパーとしてのイ・ヨンジを初めて見た人や久々に見た人はこの機会に、どうか彼女が優勝した高等3だけではなく、できれば高等2から見直してみて欲しい。
SMTM11しばらくお休みしてましたからね、今ならまだ後追いしてもギリギリ間に合うよ。