私的東京オリンピックの真のテーマ曲、それは、開会式の音楽監督で揉めに揉めている最中に「おれにやらせろ」のツイートで局所でバズった岡崎体育の「なにをやってもあかんわ」
コロナ禍でも強行される東京オリンピックのゴタゴタ、この曲をループで聴いているうちに、何か既視感があるなと思ったのです。
そう、東日本大震災。
あの時も、不謹慎という名のもとに、そんなことをやってる時じゃないとライブは次々とキャンセルになりました。
もう今だから言ってしまいますが、地震がなければあの時の自分はアイアン・メイデンのライブを楽しんでいたはずだったのです。すっごくすっごく楽しみにしてたのに。身内の顰蹙を買ってでもギリギリまで行くつもりでしたが、当の演者が自家用飛行機エド・フォース・ワンを引き返してしまっては、もうなすすべもなく。
「推しは推せるときに推せ」という言葉がありますが、ライブだって一期一会、ライブだって行ける時に行っとけというのが真理。ほら、解散、休止、メンバー脱退、単純にチケットが取れない、日程があわない、そりゃもう色々あります。
アイアン・メイデンは両国国技館ライブで再来日を果たしましたが、チケット取れなかった、うぅ・・・。あまりに悔しかったので、他の用事にかこつけて、羽田に飛行機だけ見に行った。沖止めされてたなぁ。モノレールの車窓からよく見えた。
フィル・ハートノルのDJだってキャンセルになったし、Sonar Sound Tokyoも計画停電の時に行っても楽しくないだろうなって、結局は行くのを諦めた。
ライブが壊滅的に次々とキャンセルになっていったこの時期に、自分はDOMMUNEにはまってた。デリック・メイのプレイは今でも自分の中で伝説です。
よかったなぁ。リアルタイムでは50:00~ぐらいから?聴いてたのですが、今でも特に印象に残ってるのが、
67-74 Glimpse and Martin Eyerer「Southern Soul 」(Stephan Hinz Remix)
74-80 Lil Louis「French Kiss」
綺麗なピアノからデリック・メイのド定番フレンチ・キスへの流れ。
このライブがきっかけで、当時からある時期ぐらいまでドミューンを聴いてた。
印象に残ってるのはSurgeon、Haruka。
東日本大震災という未曽有の大災害がきっかけで、テクノを聴くようになった。
(「このコロナの時期に、ドミューンって今どうなってるんだ?」って凄く久々に覗きに行ったけど、何か政治寄りの座談会ばっかりで、ライブあんまりやってなかったな・・・
「この時期、せっかくいいチャンスだと思うのに」と思いながら、ドミューンからはまた遠ざかってしまったのでした)
そしてドミューンがきっかけで知ったこの曲は、自分にとっての東日本大震災のテーマ曲となったのです。
福島原発の汚染水を今でも海にこっそりと垂れ流している。
負けと分かっていても、やめられないとまらない。第二次世界大戦の敗戦から東日本大震災、そして東京オリンピックまで、何も変わってないわ日本は。
コロナになって、移民を隔離するドイツとか、マスク着用行動規制からの自由を求めてデモをするフランスとか、情報規制に突っ走る中国とか、拭えない変わらないお国柄が各国あらわになっているわけですが。
そしてこのコロナの時代に、またもライブで音楽に触れる機会が激減している中で、自分はネットを通じ、あるいはサバ番がきっかけになったりもして、また新しい音楽に出会っているのです。
東日本大震災は宇多田ヒカルの「桜流し」という壮絶なる傑作を生みだしました。
このコロナ禍からは、一体どんな音楽が生まれることだろう。
おすすめの音楽あったら教えて下さい。